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【コラム】テニス肘(テニスエルボー)を防ぐには?

2012年09月20日 · コメント(0) · コラム

テニス肘は、多くの一般テニスプレイヤーを悩ませる
ケガの一つです。

症状としては、
「肘を伸ばしたまま手首を反らすような動き」
をすると、
肘の外側の骨(上腕骨外側上顆)のあたりが痛みます。
「上腕骨外側上顆炎」という名前がついています。

(肘の内側が痛むテニス肘もありますが、
ここではより一般的な、外側の場合について説明します)

なぜ、テニス肘になるのでしょう?
この理解が、治療や再発防止にとても重要です。

ここでは、テニス肘の防止だけでなく、
その後のプレイのレベルアップにつながるような知識を
お伝えしたいと思います。

テニスのやりすぎ、というだけでは、
治療も再発防止も難しいです。
一ヶ月テニスをするな、と言われても、
熱心な人ほどガマンして続けてしまうでしょうから…

原因は肘、ではない!?

おそらく多くの方が誤解してしまうことだと思います。
テニス肘は、肘の筋肉が弱い/悪いからなる、のではありません。

結論から言えば、原因は、
肘や手首を曲げる力を、必要以上に使ってしまうこと
にあります。

肘や手首を曲げる筋肉は、
身体の中では小さい筋肉で、
大きな力を出すためのものではありません。

一回ボールを打つこと自体は
小さなダメージでしかありませんが、
繰り返し繰り返し衝撃を与えれば、
ダメージは蓄積していきます。

そして、ダメージが限界を超えたときに、
「痛み」という形で、
身体がブレーキをかけてくれるのです。

力を出すのは、もっと大きな筋肉に
任せればいいのです。

では、身体のどの部分を使えばいいのでしょうか?

力を出すのは、胴体の大きな筋肉の役目

それは、胴体の筋肉です。
体幹と言い換えてもいいでしょう。

手首を曲げるのは、前腕(肘と手首の間)の筋肉。
肘を曲げるのは、上腕(肩と肘の間)の筋肉です。
これらは大した力は出せません。

腕の役割は、力を出すことではなく、
「胴体の大きな力を伝えること」です。
これが「腕は脱力」という言葉の意味するところです。

胴体の力をうまく使えていないことが、
腕の負担を大きくしてしまっているのです。

下のデータが、それを示しています。

当院の統計では、中高年男性の方は頚椎の変形と関係が深く、
中高年女性の方は骨盤と背骨のバランスに誘発されています。
若年層のテニス肘は稀ですが、頚椎の外傷(むちうちなど)と
肩の故障から、二次的に発生するケースが多く見られます。

引用元:テニス肘~いつまでも楽しくテニスをするために(祥泉針灸整骨院)

背骨や首、肩に異常があると、胴体の力が使えず、
非力な腕の力に頼らざるを得ません。
すると、次第に腕に疲労が蓄積し、
限界を超えるとパンクしてしまう…
上で説明した通りです。

と言っても、今までの身体の使い方は
身体にしみついていますから、
急に変えるのは簡単ではありません。

しかし、その身体の使い方を変えられなければ、
いくら腕の筋肉を鍛え、ストレッチをしたとしても、
テニス肘が再発する可能性は高いのです。

肘や手首を使わないフォームを身につけるには、
どうすればいいのでしょうか?

「肩から先が腕」ではなく「肩甲骨と鎖骨から先が腕」

一つは、正しい知識を身につけることです。

特に、身体の使い方についての
誤ったイメージを修正することです。

それは、
「肩から先が腕」ではなく、「肩甲骨と鎖骨から先が腕」
ということです。

肩は腕の根元ではなく、途中です。

こう考えれば、肩を土台として肘を曲げるのではなく、
肩甲骨や鎖骨を土台として、
腕を大きく動かすイメージが持てるでしょう。

フェデラーのフォームを見てみましょう。
Roger Federer slow motion video – YouTube
上の動画の0:11あたりがわかりやすいかと思いますが、
肘を伸ばしたままインパクトしています。
肘を曲げる力は使っていたら、こういう形にはなりません。

打点がかなり身体の前であることにも、注目です。
なぜでしょうか?

世界のトップの中でも、
これほどきれいに肘が伸びてインパクトしているのは、
フェデラーぐらいです。

ですが、「自分にはできない」と思ってしまうのではなく、
理想を理解しておくことが必要です。

正しいフォームを身につけるには?

肘や手首を使わない、正しいフォームを身につける
もう一つのコツは、身体で覚えることです。

それには、道具を使うのが良いです。
例えば、肘が曲げられないようにするといいでしょう。
肘のサポーターをつけても良いですし、
肘が曲がらないように棒で固定してもよいでしょう。

こちらの動画では、小さいラケットを使った方法が紹介されています。
【テニス】手打ち確認&修正法(ミニラケット編) – YouTube

そうすると、肩甲骨から腕を動かさないと
ラケットが振れませんから、
肩甲骨から腕を動かす感覚が自然と身につきます。

一回練習しただけでは、これまで使っていた
「身体を動かすOS」は書き換わりません。
何度も繰り返し、身体に覚えさせることが大切です。

胴体から腕を動かすフォームは、
大きな力をより簡単に出せるのですから、
身につけることは、その後のプレイすべてを
レベルアップさせることにつながります。

トライしてみる価値は大いにあります。

まとめます。

今回は、テニス肘について説明しました。

  • テニス肘の原因は、肘や手首を曲げる力を必要以上に使って、
    ボールを打ってしまうこと
  • 大きな力を出すのは、胴体の大きな筋肉の役目
  • 「肩から先が腕」ではなく「肩甲骨と鎖骨から先が腕」と考える
  • 肘を曲げられない道具を使い、身体で覚えるのも良い方法

肩甲骨と鎖骨から腕を動かせれば、身体への負担は小さくしつつ、
大きな力をより簡単に出すことができます。
この動きを身につけられれば、その後のプレイすべてを
レベルアップさせることにつながります。
簡単ではありませんが、トライしてみる価値は大いにあります。

「お客さまの声」にあります、富山さんのテニス肘の体験談
も参考にしてみてください。

参考:
テニス肘対策
テニス肘の治療法・治し方
テニス肘~いつまでも楽しくテニスをするために(祥泉針灸整骨院)

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