「脱力」と言われても、なかなかできません。
「力を入れて動く」のは簡単でも、
「力を抜いて動く」のは難しいものです。
「ここから力を抜こう」と意識すればするほど、
意識してしまい、脱力することができず、
逆にぎこちない動作になってしまいます。
そこで今日は、脱力のコツについてお話します。
身体の末端を脱力する
基本的に、身体の末端は力を入れて使いません。
だいたい、肘から先、膝から先は力を入れて使わない、
と考えてください。
また、顔も力が入ってしまうところです。
特に、奥歯を噛みしめるのは、身体の力みにつながります。
噛まずに涼しい顔でいることが、余計な力みを抑えます。
例えば、フェデラーのプレイ中の表情がいい例です。
IMG_0079 / Marianne Bevis
マイケル・ジョーダンはプレイ中に舌を出していました。
奥歯を噛んでいないことは、明らかですね。
他のところに意識を持っていく
脱力したい部分のことは考えず、
他の部分に意識を持っていってみましょう。
- 右手から力を抜くには、例えば左手を意識してみます
- 腕の力を抜くには、例えば脚を意識してみます
- 肩の力を抜くには、例えばお腹を意識してみます
テニスや野球など、手で道具を持つスポーツでは、
手から力を抜くのが難しいです。
しかし、できるだけ「握らない」ことが、
力みのないスムーズな動きにつながります。
握らない・手をゆるめる
「握らない」ためには、手足がゆるんでいる必要があります。
しかし、多くの大人の身体は、手も足も力が入って
緊張してしまっています。
特に緊張してしまっている部分が、
- 手の甲、足の甲の中の骨(中手骨と中足骨、特に薬指と小指)
- 手首、足首
です。
いかにして、ここから力を抜くかが重要です。
指の可動範囲が狭いと、力が入りやすくなります。
キーボードやマウスを使うと、手が緊張しやすいです。
手の緊張をゆるめ、手が開くように、
メンテナンスしてあげましょう。
ケアの方法については、
過去の記事を参考にしてみてください。
→【コラム】手足が大事!(2)「手」をケアする3つの方法
まとめます。
今回は「脱力のコツ」についてお話ししました。
- 身体の末端を脱力する
- 他のところに意識を持っていく
- 握らない・手をゆるめる
脱力と言っても、全身が脱力してしまっては、
動くこともできません。
逆説的ですが、働くべきところが働いていてこそ、
力を抜くべきところが脱力できるのです。
次回は、脱力するために、働くべき部分について
お話しします。
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