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【コラム】身体は呼吸でつくられる(3)身体の軸ができるのは吸うとき?吐くとき?

2013年03月23日 · コメント(0) · コラム

good posture

前回に引き続き、今回も呼吸についてのお話です。
【コラム】身体は呼吸でつくられる(2)イメージで呼吸を拡げる

基本的に、身体は、
息を吸うときではなく、
吐くときに動かします

息を吸いながら重いものを持ち上げるのは、
身体を痛めてしまうこともあり、危険です。
これは、多くの方がわかっていることでしょう。

一方、呼吸については、
多くの人が勘違いしてしまっている、
重要なことがあります。

今日はこのことについてお話しします。

身体の軸ができるのは吸うとき?吐くとき?

「身体の軸ができる」という表現があります。

背筋は自然に伸び、
肩や腕から余分な力が抜け、
無駄がない、スムーズな動きが
できるようになります。

身体の「軸」については、
以前のコラムでもお話しています。
→【【コラム】すべての基本!体の軸のつくり方(1)「軸ができている」とは?

そこで質問です。

身体の「軸」ができるのは、

  • 息を吸うとき
  • 息を吐くとき

どちらでしょうか?

実際に息を吸ったり吐いたりしながら、
考えてみてください。





答えは、

  • 息を吐くとき

です。

冒頭でお話しした、
呼吸と動きの関係を考えれば、
自然なことですね。

息を吐くとき、特に吐き切る少し前に、
腹横筋や多裂筋などのインナーマッスルが働き、
身体の「軸」ができます。

この状態で動けば、体幹に力があり、
手足などの末端は力は抜けやすく、
無駄がないスムーズな動きをしやすくなります。

これは、身体の構造によるものです。

「下後鋸筋(かこうきょきん)」は、
深く息を吐くときに、背中の下部を引き下げます。
つまり、腰が入り、軸ができます。
(参考:下後鋸筋(かこうきょきん)-筋肉.guide

「上後鋸筋(じょうこうきょきん)」は、
息を吸うときに、背中の上部を持ち上げます。
つまり、背中の上部が少し前に入ります。
(参考:上後鋸筋(じょうこうきょきん)-筋肉.guide

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日本人は息を吐くときに背筋が丸まりやすい
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しかし、
「息を吸うとき に背筋が伸び、軸ができる」
と考えた人も、多かったのではないでしょうか?

「息を吸うときは背筋が伸び、
息を吐くときは背筋が丸まる。」

日本人は、こういった意識を持ちがちです。
なぜでしょうか?

例えば、ラジオ体操の深呼吸では、
息を吸いながら胸を開いて背中を反らし、
息を吐きながら背中を丸めます。

ラジオ体操のせいではないのでしょうが、
多くの日本人が
「吸うときに背筋が伸び、
「吐くときに背筋が丸まる」
と考えてしまっている
ようです。

日本人は引くときに力を入れる

ご存知の方も多いかと思いますが、
日本のノコギリは、引くときに切ります。
一方、外国のノコギリは、押すときに切ります。
刃の付き方が逆なのです。

これは、
「引くときの方が力が出やすい」
という日本人の身体の特徴
に、
道具を合わせているのです。

先ほどお話ししたように、身体の作りとしては、
「息を吐き、力を入れるときに軸ができる」
はずなのに、日本人はそこで
身体が曲がってしまいやすいのです。

これは農耕民族としての歴史が長い、
日本人のDNAに刻み込まれた
身体のクセなのかもしれません。

四百mハードルの為末氏が、海外の選手に
「ハードルの間を何歩で走っているか」
を聞いたところ、彼らはそんなことは気にせず
走っているため、答えられなかった
(答える必要もないと考えていた)そうです。

また、同じアジアの中でも、韓国人の身体は、
日本人とはかなり質が違うそうです。

残念ながら日本人は、
スポーツをする上でハンデを
背負っってしまっているようです。

このことは、身体の素質によるところが大きい、
陸上の短距離走では如実に現れます。
一方、チームワークや精密さが必要とされる競技では、
日本人の活躍する余地は残されています。

肉体的なハンデを、
飽くなき探求やチームワークでカバーしている。
そんな状況が見えてきます。


まとめます。

  • 身体の軸ができるのは、息を吐くとき
  • しかし日本人は、息を吐くときに背筋が丸まりやすい
  • これは日本人がスポーツをする上ではハンデとなる

息を吐くときに軸ができる。

外国の人を見ていて感じるのは、
「背筋を伸ばそう」などと意識せずとも(おそらく)、
スッと背筋が伸びていることです。

しかし、身体を取り替えることはできません。
まずは、
「息を吐くときに軸ができる」
と意識するところから始めてみるのは
いかがでしょうか。

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