【コラム】前鋸筋を使う(2)前鋸筋を使わないとどうなる?

肩

前鋸筋は、脇腹の肋骨と肩甲骨の裏をつなぐ筋肉です。
しかし、大腰筋のように、意識して動かすのが
難しい筋肉でもあります。

前鋸筋が使われていないと、
どうなってしまうのでしょうか?

前鋸筋
http://goo.gl/QMy0f

前鋸筋が凝り固まると?

前鋸筋は、腕を体の前や横に出し、
また腕を上に挙げる筋肉
です。
ここが固まっていると、
腕を前や上に動かそうとしたときに、
逆に引き戻されてしまいます

前鋸筋や広背筋が凝り固まっているときに、
無理に腕を上げようとすると、どうなるでしょうか?
肩の三角筋に大きな負担がかかり、
肩を痛めてしまいます。
これが四十肩の仕組みです。
(参考:【コラム】四十肩はなぜ起きる?(1)

前鋸筋を使わないと?

凝り固まるとまではいかなくても、
前鋸筋を使えていない人は多いです。
(むしろ、使えている人の方が少数派です)
この場合、肩や腕の動きは、どうなるでしょうか?

前鋸筋を使わなくても、腕を前や横に出したり、
腕を上げることは可能です。
しかし、身体のコアである胴体の力ではなく、
肩や腕の力に頼る
ことになります。
従って、疲れやすく、また疲れによって
「力」も「正確さ」も失ってしまいがち
です。

また、肩は精神の影響を強く受けます
肩に頼る動きをしていると、プレッシャーがかかる場面で、
普段通りの力を発揮することが、とても難しくなります。

ここ一番の勝負強さというのは、メンタル面だけでなく、
身体の使い方も影響してくるのです。


まとめます。

前鋸筋が使えていないと、

  • 肩を痛めやすい
  • 疲れやすい
  • プレッシャーの影響を受けやすい

といったデメリットが考えられます。

逆に、前鋸筋が使えれば、

  • 肩を痛めにくい
  • 疲れにくい
  • プレッシャーの影響を受けにくい

というメリットが得られるのです。

次回は、前鋸筋の「腕を上げる」働きについてお話しします。

Fujimoto

前鋸筋を使う(3)前鋸筋で腕を上げる

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