【コラム】腕を力まずスムーズに操るコツ(4)上腕二頭筋(力こぶ)を前に向ける


これまで、腕をうまく使うコツとして、
橈骨を入れるというお話をしました。
今日は、腕の使い方のもう一つのコツをお話しします。

それは
「上腕二頭筋(力こぶの筋肉)を前に向ける」
ということです。

椅子に座った状態で手のひらを上に向け、
軽く脇を締めて腿の上に手を置きます。
これで、上腕二頭筋や肘の内側が
前を向いた状態になります。

腕を使うときは、この状態から橈骨を入れます。
つまり、肘まではこのままで、手だけを内向きに捻って、
手のひらを下に向けます。
これが、腕に力を伝えられる状態です。

この姿勢には、どういう意味があるのでしょうか?

脇を締めて、身体の力を腕に伝える

脇が開き、肘が外を向いてしまうと、
身体の力を腕に伝えることが難しくなります。
つまり、腕だけの力だけに頼ることになりますから、
テニスなどで肘を痛めることにもつながります。

身体の軸を崩さない

橈骨を入れずに肘を上げようとすると、
頭が腕の逆側に倒れていくかと思います。
これはつまり、身体の軸が崩れた状態ですから、
身体の力を十分に発揮することはできません。

しかし上腕二頭筋を前に向け、橈骨を入れて
親指を下にした状態で腕を上げていけば、
身体の軸が崩れずに腕を上げることができます。

つまり、
「上腕二頭筋(力こぶの筋肉)を前に向ける」
のは、
身体の軸を崩さずに、身体の力を腕に伝える
ためのコツなのです。

Fujimoto

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